ヤマト運輸株式会社名で『お荷物お届けのお知らせ【受け取りの日時や場所をご指定ください】』のメールが.comで届いたら【詐欺!】

ヤマト運輸株式会社名で『お荷物お届けのお知らせ【受け取りの日時や場所をご指定ください】』』という件名のメールが届いた方は注意が必要です!

特に、送信アドレスが Martina-hk-0209@watkins-wilson-sound.maniss.com の場合、この件名のメールは、ほぼほぼフィッシング詐欺です。

ヤマト運輸、もしくはクロネコヤマトの名を騙った詐欺メールが流通しています。

この記事では、そうした疑わしいメールの見分け方を詳しく解説しています。

いくつかのチェックポイントを押さえて、不審なメールに対処しましょう。

ヤマト運輸株式会社から私宛に送られてきた疑わしいメール内容

こちらは、私が実際に受け取ったメールの内容です。

メール文の冒頭に私のメールアドレスの記載もあるため、一見すると本物のメールと間違える感じです

ですが、このヤマト運輸名のメールはアウトです。

もし皆さんが受け取ったメールがこの文章や表現と似ている場合は、それはフィッシング詐欺のメールである可能性が高いです。

【受信日】2024/06/18 (火) 8:05
【送り主】ヤマト運輸株式会社 <Martina-******@watkins-wilson-sound.maniss.com>
【件 名】お荷物お届けのお知らせ【受け取りの日時や場所をご指定ください】

【本文】

 お荷物お届け時ご不在のお知らせ 

(私のメールアドレスが転載) 様

ヤマト運輸をご利用いただきありがとうございます。

お客様が送信された荷物に関しまして、宛先不明という状況に陥ってしまったようで、大変残念でございます。

宛先と電話番号に誤りがありましたため、配送できないことになっています。
下記通り、配送情報をご更新ください。
1〜2営業日以内に改めて配送を手配いたします。
通常の使用に影響を与えないために、ヤマト運輸管理コンソールにログインし、所定の手順でお手続きください。

状態: ご更新を待っております

お荷物情報
06/18/2024 07:04:59 am

発送 ご不在

送り状番号   :   xxx-xxxx-92803599094069255265255

サービス名 : 宅急便
品 名 : BN0@AMZ15692803599094069255265255461

インタ-ネット再配達依頼

お知らせ
*注意:48時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。

新型コロナウイルス対策について
荷物をお受け取りいただく際、玄関先での「受領印・サインの省略」「非対面でのお受け取り」などを推奨しております。

ご注意
・このメールへの返信は承れません。
・本メールの内容にお心あたりが無い方はこちらから「よくあるご質問」をご確認お願いします。

ヤマト運輸株式会社

@plrsequryxdgvd__plrsequryxdgvd


このメールがほぼほぼをフィッシング詐欺っぽい4つの理由

それは、次の4つの点です。

  1. 宛名がメールアドレスになっている
  2. 差出人名やアドレスが怪しい
  3. メール内のリンクが不審
  4. そもそも私はこのメールアドレスをヤマト運輸に登録してない

これらの怪しいポイントを一つずつ詳しく見ていきましょう。

① 宛名がメールアドレスになっている

今回の宛名は、冒頭に私のメールアドレスが転載されていました。

ですが、メールの宛名がメールアドレスというのは、ビジネス文章として大変不自然な宛名です。

というのも、宅急便の送付先には必ず住所と名前が記載されているハズだからです。

このように、「お客様」や単にメールアドレスが宛名として使われていることが多いのがフィッシング詐欺メールです。

本当にサービスを利用している企業からのメールなら、宛名ははっきりとしたものが使われるはずです。

真正な企業メールは、送る相手が明確で、「誰あてにどんなメッセージを送っているのか」がはっきりしています。

不審なメールが届いたら、まず宛名の有無を確認してください。

そして、宛名や文面に不自然な点が見られる場合は、メールが不審である可能性が高いので注意が必要です。

② 差出人名やアドレスが不審

フィッシング詐欺のメールでは、差出人名やメールアドレスが不自然なことが多く、これが警戒すべき第二のサインです。

例えば、今回ヤマト運輸の名を騙ったフィッシング詐欺メールでは、差出人名のメールアドレスが「Martina-******@watkins-wilson-sound.maniss.com」(*****は私のメールアドレス一部を転載)となっています。

このドメイン(@以降の部分)は一見正式そうに見えますが、ヤマト運輸とは無関係のアドレスです。

ヤマト運輸の公式な通信では、メールアドレスのドメインは「https://www.yamato-hd.co.jp」とyamato表記がされており、公式サイトでもこの情報が確認できます。

ヤマトホールディングス_重要なお知らせ_ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発しています。「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください⇒https://www.yamato-hd.co.jp/important/info_181212.html

また、ヤマト運輸の公式サイトには、次のような注意書きもあります。

  • ご不在連絡やお届け予定をお知らせする際のURLにおいて、弊社は「.com」は使用していません。こちらの点についてもご留意ください。

私に届いたメールの送信URLは「Martina-******@watkins-wilson-sound.maniss.com」ですから、アウト。

フィッシングメールはしばしば、不明瞭な企業名や意味不明な文字列をドメインに用いるため、メールが届いた際は特にドメインを注意深く確認する必要があります。

正規のサービス提供者からのメールであれば、表示される差出人名とドメインの整合性が取れているはずだからです。

③ リンク先URLの不審

フィッシング詐欺のメールにはしばしば怪しいリンクが含まれています。

パソコンで転載メールのボタンにマウスカーソルを持っていくとアドレスがポップアップで表示されますが、このメールに含まれるリンク先URLは、ヤマト運輸の公式表記が一切含まれておらず、疑わしいものです。

このように、フィッシング目的のメールは、偽のサイトに誘導して個人情報を窃取しようとします。

見た目は正規のURLに似せていることが多く、不注意にもクリックしてしまいがちです。

もしものときに備えて、届いたメールに記載されているURLは、急いでクリックするのではなく、じっくりと確認することが重要です。

ヤマト運輸の公式サイトには、「個人情報の入力を要求するサイトへ誘導され、不正に個人情報が利用される可能性がある」というフィッシング詐欺に対する警告が明記されています。

④ そもそも私はヤマト運輸にこのメールアドレスを登録していない

そもそも私はヤマト運輸にこのメールアドレスを登録していません

なのに、

  • お客様が送信された荷物に関しまして、宛先不明という状況に陥ってしまったようで、大変残念でございます
  • 宛先と電話番号に誤りがありましたため、配送できないことになっています

という内容のメールを送りつけ、

『あれっ、荷物の送付先を間違った?とりあえず連絡内容を確認したほうがイイのかな?』

と何気なく確認urlをクリックしてしまう…。

これが、フィッシング詐欺メールの手口なのです。

迷惑メールへの効果的な対処方法

フィッシング詐欺を目的とした迷惑メールに対して、適切な対処法を知っておくことは非常に重要です。

以下にその方法を詳しく説明します。

1. 不正アクセスの防止策

ヤマト運輸やクロネコヤマトの荷物受け取りに際しては、必ず公式サイトの荷物お問い合わせシステムを使用しましょう。

ヤマト運輸 荷物お問い合わせシステムhttps://toi.kuronekoyamato.co.jp/cgi-bin/tneko

このシステムに送り状番号を入れて確認すると、荷物の配送状況をタイムリーに確認することができます。

また、スマートフォンにヤマト運輸公式アプリをインストールしておけば「My荷物一覧」から荷物を確認できます。

ヤマト運輸公式アプリhttps://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/campaign/app2015/lp_001.html

これにより、個人情報の漏洩リスクを大幅に低減させることができます。

2. フィッシングメールへの誤入力対策

もしフィッシングメールに誤って個人情報を入力してしまった場合は、クレジットカード会社に連絡をしてカード利用をストップするしかありません。

ヤマト運輸に相談しても、クレジットカード情報の管理まではしてくれませんので要注意です。

3. メールのドメイン設定による対策

迷惑メールを減らす方法として、ドメインベースでのメール受信設定が有効です。

特定の信頼できるドメインからのみメールを受け取る、または特定のドメインからのメールを拒否する設定を行うことができます。

「@docomo.ne.jp」や「@abc.com」など、信頼できるドメインを指定して、それ以外からのメールは受け取らないように設定することが推奨されます。

4. URL付きメールの受信拒否

多くのフィッシング詐欺メールには、偽サイトへのリンクが含まれています。

そのため、URLを含むメールの受信を拒否する設定を行うことで、これらの危険を回避することが可能です。

この設定により、不審なリンクを含むメールを受け取ることなく、安全を保つことができます。

これらの対策を講じることで、フィッシング詐欺による被害を未然に防ぐことが可能となります。

各携帯会社の迷惑メールフィルター設定

各主要携帯会社では、迷惑メール対策として様々なフィルター設定を提供しています。以下に、各社の対策内容を紹介します。

1.docomo

NTTドコモでは、迷惑メール対策の設定方法や、迷惑メール撲滅に向けた取り組みを紹介しています。詳細はドコモの公式サイトで確認できます。

2.au

auでは、迷惑メールフィルターの種類や、個々のユーザーができる迷惑メール対策について詳しく説明しています。詳細はauの公式サイトでご覧ください。

3.SoftBank

SoftBankでは、迷惑メールの定義や、なぜ迷惑メールが届くのかについての情報を提供しています。詳細はSoftBankの公式サイトを参照してください。

4.楽天モバイル

楽天モバイルでは、迷惑メールの受信リスト/拒否リストの設定・変更・削除(楽メール)についての情報を提供しています。詳細は楽天モバイルの公式サイトを参照してください。

まとめ

この記事では、ヤマト運輸株式会社名で『お荷物お届けのお知らせ【受け取りの日時や場所をご指定ください】』のメールを.comのurlで受信したらフィッシング詐欺目的の迷惑メールである点を具体的に解説しました。

重要なポイントは以下の通りです。

  1. 宛名が不自然 – 一般的な敬称の使用がないなど
  2. 差出人アドレスが不審 – 公式のドメインと異なる場合
  3. リンク先URLが怪しい – 公式サイトとは異なるURLが記載されている
  4. そもそも私はヤマト運輸にこのメールアドレスを登録していない

このような怪しいメールが届いた場合は、リンクには絶対にクリックせず、まずはメールの設定で「受け取らない設定」を利用することが有効です。

この記事があなたの迷惑メールに対する対処の一助となれば幸いです。

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