55歳で早期退職するとしたら貯金の目標額はいくらになる?

加藤コーキです。

55歳で早期退職をするとしたら、一番大切になるのは

「自分が思い描く退職後の生活に必要な年間生活費を把握すること」

つまり「退職後の生活に必要な年間生活費」を知って初めて、「55歳で早期退職する貯金の目標額」が試算できるのです。

そこで、ここでは、55歳で早期退職をしようと思ったら、どのくらいの貯金が必要なのかの目安をまとめました。

この機会に、あなたの「55歳で早期退職するトキの貯金目標額」を把握しておきましょう。

55歳で早期退職を選ぶことのメリット

現在は62歳定年、そして65歳定年というのも普通になってきていますから、55歳で退職するというのは、いわゆる「早期退職」に該当します。

ですが、55歳と言えば一般的には、まだまだ働き盛りの年齢です。

健康状態や精神状態は人によって異なりますが、気力も体力も、最も充分している年齢ですし、本来であれば社会や会社で一番活用されるべき年代でしょう。

それでも55歳で早期退職を選択するメリットといえば、そうした気力や体力を社会や会社に向けてではなく、

  • 自分のためや家族のために気力や体力を使うことができる

と言う点が挙げられます。

自分のやってみたかったこと、夢実現に向けて第二の人生を歩み始めるには、55歳はうってつけの年齢ということですね。

55歳で早期退職 = お金の心配がつきまとう

しかし、夢実現に向けて第二の人生を歩み始めるためには必要なものがいくつかあり、その筆頭として挙げられるのが

「お金」

です。

55歳で早期退職しても、いくら時間があり気力も体力も充分であっても、日々の生活を送るためのお金が不十分であっては生活そのものの基盤が揺らいでしまうため、第二の人生どころではありません。

ですから55歳で早期退職する前に、「お金のこと」やそれまでにする「貯金のこと」を考えておくのは非常に重要です。

55歳から寿命全うまでの人生を考えてみる

早期退職といえども退職金制度がある会社であれば、ある程度まとまった退職金は支払われます。

しかし結論から言うと、退職後の生活でいきなりそれに手をつけてしまうのは決して賢明とは言えません。

日本人の平均寿命である82~87歳まで生きることができるとしたら、

55歳だと早期退職後も約30年間の月日が流れる

ことになります。

まずは55歳から通常定年の62歳までの生活を考えてみる

ですから、55歳で早期退職をしても『それからまた働くつもりでいる』と言う人も多いでしょう。

しかし、歳を重ねるにつれ気力は充実していても、体力面で仕事を続けられるのに適していられるとは限りません。

55歳にもなると、どうしても心身機能は衰えていきますから、それにより働きたくても働くことが難しいと言う状態になることもありえます。

とはいえ、老いは誰にでも来るものであり、55歳で早期退職しようと62歳で定年退職しようと一緒です。

ですから、55歳で早期退職をする場合は、

  • 62歳の定年退職を迎える前に、少しでも若くて気力体力が充実しているうちに「やりたいこと」を実現化する

という強い思いあれば、必ず成功へとつながるハズです。

【要注意!】55歳で早期退職しても住宅ローン繰り上げ返済はダメ

そうなると、55歳で早期退職以降の生活を支えるのは、

  1. それまでの貯金
  2. 65歳からの年金収入
  3. 早期退職金

中でも早期退職金は比較的金額が大きいですから、「まとまったお金」として考えるべき。

チマタでは、

退職金で住宅ローンの残債を一括返済して、借金のプレッシャーから開放されたい

という声を聞くともありますが、私は個人的に大反対です。

というもの、現在の銀行預金などは超低金利ですから、

  • 大きな借金は出来るだけしておいたほうが『借りトク』になる

からです。

低金利時代の今は、借金をしていてもそれ以上に利ザヤを稼げる運用をすれば良いからです。

ですから、現在の住宅ローン金利が3%以上なら、まずは早期退職をする前に銀行を変えるなどして1%程度の低金利で組み直しをし、引き続きローンで返済する。

死亡保障付き住宅ローンであれば、尚更借りておいたほうがオトクですし。

そして、

  • 早期退職金は「まとまったお金」として、株や投資信託などの金融資産運用で住宅ローン金利以上の利ざやを稼ぐ

そのほうが、最も手持ちのお金を有効活用できます。

例えば、

・100万円で年5%の資産運用をすれば・・・1年後に105万円(5万円プラス)

・1,000万円で年5%の資産運用をすれば・・・1年後に1,050万円(50万円プラス)

になりますから、まとまったお金が多ければ多いほど、年間の運用益は増えます。

更に複利で運用すれば、運用益は更に加速して増えていきます。

ですが、住宅ローンの繰り上げ返済は、

  • 複利運用ができず、1回の住宅ローン金利分だけの利益にしかならない

2,000万円の住宅ローンを金利3%で借りていて一括返済した場合、返済して得られる利益額は60万円です。

ですが、2,000万円のまとまったお金で複利運用をすれば、60万円以上の運用益が得られますよね。

このように、早期退職金を積極的に運用した場合の運用益は、住宅ローンの金利負担額以上になるハズですから、早期退職金で住宅ローンの繰り上げ返済をしてはイケナイのです。

55歳で早期退職するときに必要な貯金

では、55歳で早期退職する場合、貯金の目標額はいくらくらいに設定しておくのが望ましいのでしょうか?

これは勿論、個人の金銭感覚や住まいの形態、居住地域などにより異なります。

しかし一般的には、

  1. 老後の生活費は夫婦でおよそ月27万
  2. 少し贅沢するか、ゆとりのある生活を送りたいのであれば夫婦でおよそ38万円が月に必要

とされています。

単身の場合は、この金額を2で割った金額です。

この金額を元に、単身の55歳が早期退職する場合を計算してみると、まず

13.5万円 × 12ヶ月 = 1年間に162万円が必要となります。

そして、これに85歳から55歳を引いた30年と言う年月を掛けると、

162万円 × 30年 = 4,860万円

夫婦の場合は、この倍の9,720万円という金額が必要になります。

55歳で早期退職金が2000万円貰えた場合

ですが、55歳で早期退職金が2000万円あると、夫婦2人の場合は、

9,720万円 - 2,000万円 = 7,720万円。

順当にいけば65歳からは年金が支給されるので、仮に夫婦合算の年金支給額を月18万円とすると、65歳から85歳までの20年間は

18万円 × 12ヶ月 × 20年 = 4,320万円

になります。

つまり、55歳で早期退職するときに必要な貯金は、

7,720万円 - 4,320万円 = 3,400万円

となります。

55歳以降に再就職するとコウなる

とはいえ、3,400万円という金額は、55歳で早期退職をしてから一切仕事はしない場合の金額です。

55歳で早期退職しても、一般的には年金のもらえる65歳までは「給料が低くても社会保険目当てで働く」人が多いんじゃないでしょうか?

となると、55歳から65歳まで働いた分の月収を15万円と仮定すると、

15万円 × 12ヶ月 × 10年 = 1,800万円は確保できます。

ですから、55歳で早期退職して65歳まで再就職するときに必要な貯金は、

3,400万円 - 1,800万円 = 1,600万円

1,600万円の貯金があれば、55歳で早期退職しても大丈夫ということです。

更には、早期退職金をまとまったお金として資産運用をするのであれば、1,600万円の貯金額は更に低くても大丈夫です。

55歳で早期退職するときの貯金の目標額

住宅の評価価値や流動資産を合わせて「1,600万円」の貯金があれば、85歳までは計算上では生活できます

ですから、55歳で早期退職する場合は、少なくともこれくらいの金額を目安に貯金しておくのが望ましいと言うこと。

とはいえ、住宅の評価価値や流動資産を合わせて「1,600万円」という金額は、普通のサラリーマンには決して容易な金額ではありません。

また、今からは年金制度自体もあまり頼りにできないでしょうし、自分の健康状態の不安を解消することを思えば、これ以上の金額を貯金しておくことが望ましいでしょう。

そう考えると、やはり

  • 早期退職金はまとまったお金として積極的に複利で資産運用していく

のが最も賢明であるということです。

まとめ

55歳で早期退職するにしても、それまでに必要な貯金のことにしても、

その時になってから考えればいいや

という安易な考えでいては、イザというときに後悔することにもなりかねません。

ですから、早め早めに、あらゆることを想定しながら、給与以外のお金を稼ぐ方法や副業の方法、あとは資産運用について学び、意識していくことが大事になります。

資産運用に対して全く経験がないという人は、以下のような投資スクールの無料学習会に参加してみたりして、資産運用の基礎知識を知ることから始めてもイイです。

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