加藤コーキです。
早期退職を選択した場合、年金受給額にも少なからず影響があります。
ですが、そんなことを心配するよりも、大事なことがあります。
- 早期退職をした場合の年金額が気になる人
- 早期退職をすると年金はどのように影響してくるかを知りたい人
- 将来受け取る年金のことを考えたことがない人
年金受給できるまで働き続けるのは美徳?
今までの雇用形態であれば、
- 60歳まで無事勤め上げて定年となり、あとは再雇用で年金を受給されながら第二の人生を楽しむ
というのがサラリーマンの基本的な生活スタイルでした。
ですが、今はかなり変わってきています。
少子高齢化で定年の年齢が65歳に引き上げられようとしている一方で、一流企業で業績不振から人員削減が必要となり60歳より前に退職せざるを得なくなったりする。
このように一昔前には考えられなかったことが、普通に起こっているのです。
従来の定年までは一つの会社で勤め上げるコトが、必ずしも美徳とはされなくなってきました。
更に自身に合った会社を求めて苦もなく転職したりと、年々早期退職の道を選ぶ人の数は増えています。
早期退職を選ぶメリット
早期退職を選ぶ場合、退職金の額は割増されるというメリットがあります。
自由な時間も手に入ります。
しかし、毎月の給料は早期退職した時点でもらえなくなるため、総合的に考えると退職後のもらえる金額は退職せず勤め上げた場合の額より下回ることがあります。
特に再就職をしない場合、もしくは再就職に失敗した場合はそうなる可能性が高いです。
早期退職と年金受給の関係
早期退職は年金の額にも影響してきます。
60歳の定年までサラリーマンは、国民年金・厚生年金・企業年金の3つの年金を積み立てていきます。
それぞれ国民必須で20歳以上はかならず加入しているもの・サラリーマンなら加入するもの・会社独自に用意されたものの3つです。
しかし、会社を離れて再就職をしない場合は、国民年金の部分しか残らないため、積み立てる額は減りますし受給額もあきらかに減ります。
悠々自適な第二の人生も魅力なのですが、そのためのリスクと考えたほうが良いかもしれません。
寿命が昔より大幅に伸びた今、60代というとまだまだこれから何十年もの時間が残されています。
- 早期退職をしてから残りの人生をどうプランニングしていくか
このことを真剣に考えてから行動をしましょう。
早期退職はリスクばかり?
実は決してそうではナイんです。
たとえば、会社を辞める気なんて全くなくても、予想外の事態によりリストラなどで辞めざるを得ない場合もあります。
不景気の時代はどうしても多くの会社は、業績が悪化して人員整理をやらざるを得なくなります。
年金受給が目的なら、そんな場合もできるだけ早く他の会社に就職できるように頑張るしかありません。
再就職に成功すれば、その再就職先の年金にもう一度加入できるため、また3本立てで積み立てが再開できます。
どれくらい早く復職できるか、どれくらいの期間一本立てで過ごすことになるかによって将来のもらえる額は違ってきますから。
というか、あなたの将来の目標が年金生活にあるのなら、早期退職はしないほうが良いかもしれません。
転職・再就職はよほどのことがナイ限り、年金受給額が減ることのほうが多いからです。
安定した年金生活が目的なら
仕事をしているとストレスも溜まります。
残業続きで身体も疲れますし、人間関係に悩むこともあるでしょう。
さまざまな理由で早期退職を希望することはあるでしょうが、将来のことまで考えた上で辞めるようにすること。
退職金上乗せという目先の金額だけに惑わされてはダメです。
どうしても辞めたいなら、次にすることを見つけ出してからやめるようにする。
自由を手に入れるためには大きな代償が必要となります。
ただし、どんなにまじめに定年まで勤め上げたいと願っていても、今の時代必ずしも思い通りになるとは言い切れません。
なので、もしもの場合に備えて、日頃から転ばぬ先の杖を準備しておく必要があります。
これからは大企業のサラリーマンでも、お給料が毎月必ず決まった額で入ってくるとは言い切れない時代。
もうすでに、老後を悠々自適で過ごせるだけの年金がもらえる保障がない時代になっていますので。
- 早期退職すると年金の額に影響し支給額が少なくなってしまう
- 老後は年金だけが目当ての生活目標なら、早期退職はしないほうが良い
- とはいえ、老後を悠々自適で過ごせるだけの年金がもらえる保障がない時代になっている