【早期退職制度】自己都合と会社都合のメリットとデメリット

加藤コーキです。

ここでは「早期退職制度」を利用して会社を辞める場合、「自己都合」と「会社都合」それぞれのメリット・デメリットについて書いています。

この記事はこんな人にオススメ!

  • 早期退職制度について詳しく知りたい方
  • 早期退職制度の自己都合と会社都合に違いを知りたい方
  • 早期退職をするときの自己都合と会社都合のメリットデメリットを知りたい方

早期退職制度について

「早期退職制度」とは、会社が定める定年退職前に自らの意志で定年前に退職してしまう「希望退職制度」の一つです。

通常の場合は、退職時の年齢で受け取る事が出来る通常退職金に特別加算金を加えて優遇する代わりに、定年前に退職を促す制度の事を指します。

「早期退職制度」を利用する場合は、定年よりも早く退職する事にはなりますが、通常よりも退職金の額が多くなるため、ここ数年「早期退職制度」を導入する企業は増えてきています。

また従来の「早期退職制度」は50歳以上が対象といったところが多かったのですが、近年は対象者の年齢も年々低下傾向にあります。

定年前に会社を辞めるということは

退職とは「今まで働いていた会社をやめる事」ですよね。

ですから「会社を辞める」場合は、今まで会社と結んでいた労働契約を解除する事に他なりません。

そして退職の理由には「自己都合」と「会社都合」の2つ。

「自己都合による早期退職」は、自分の意志によって退職を決める場合の事を指し、「会社都合による早期退職」の場合は、会社から何らかの理由で退職を迫られた場合を指します。

早期退職制度における自己都合メリットとデメリット

自己都合も会社都合もどちらも仕事をやめるという事には違いは有りませんが、それぞれメリット・デメリットがあります。
まず自己都合の場合の大きなメリットの一つが、

経歴に傷がつかない

履歴書に退職理由を書く場合、「一身上の都合」と言う様に表記する事が出来るからですね。

ただデメリットとしては

  1. 失業保険を受ける場合は支給を受けるまで3か月の支給制限期間が設けられてしまう
  2. 自分の都合によって仕事をやめる事になるので、その人の勤務期間によっては退職金の金額がかなり減額されてしまう

といった事があげられます。

早期退職制度における会社都合のメリットとデメリット

会社都合の場合は、自己都合の時に比べると短い期間で失業保険の給付金を受け取る事が出来る場合がほとんどです。

またその時に受け取る事が出来る給付金の総額も、1.5倍から2倍に増やす事が可能です。

さらに会社都合による早期退職の場合は、会社の方から退職を打診されるという事で、退職金は満額プラスアルファの支給がされますから、定年時の退職金よりも多くのお金を一括で受け取ることができます。

ただ履歴書には「会社都合」と書く必要があります。

つまり「もしかしてリストラされた社員?」という、あらぬ疑惑を招きかねないというリスクもあるということです。

とはいえ一般的に「会社都合」の場合は、

会社業績が悪化したので「早期退職制度」による人員調整を行った

という見方のほうが多いでの、さほど心配することはありません。

自己都合と会社都合、どちらが有利か?

早期退職制度の場合、自己都合と会社都合、あえてどちらが有利か?というとやはり「会社都合」の方が有利です。

まず一つは

  • 退職金を満額プラスアルファで受け取る事が出来る

という事です。

退職金を沢山受け取る事が出来るという事は、生活費を稼ぐ為にすぐに仕事探しをする必要が無いという事ですね。

そして「失業保険の給付金」もすぐに受け取る事が出来るようになる為、金銭面で困窮してしまう事は少なくなります。

ですから

お金の余裕がある状態で転職活動をする事が出来る

というメリットがあります。

早期退職で有利となるのはやはり「会社都合」

また転職活動を行う場合、一般的に必ず面接を受ける事になるでしょう。

その際に自己都合で退職した場合は「なぜ、どうして、どういう目的があって」という理由を詳しく説明しなければいけない場合も出てきます

そして再就職面接時の応募者の反応を見て

  1. 中途退社したコノ人はどのような人なのか?
  2. 会社を自己都合で辞めた動機は何だったのか?
  3. 辛抱強さはあるのか?

という事を判断されてしまう事もあり、安易に動機を答える事が出来ません。

反対に会社都合の場合は、会社の都合によって退職する事になったという事を伝えるだけで良いので、なぜ、どうしてと言った内容に関して詳細を説明しなければいけないという訳でもありません。

ですから面接を受ける時も、すぐに仕事をやめてしまう人と言う印象を与える事が無く終了させる事もできます。

以上のことから、次の仕事を始めるという視点からいうと、会社の打診によって退職を決める「会社都合」の方が遥かに有利となるのです。

コーキが推奨するのは「会社都合」による早期退職を選択することです。

この記事のまとめ

  • 早期退職制度における「自己都合」は「一身上の都合」となってしまう
  • 早期退職制度における「会社都合」は退社割増金も多く失業保険もスグに受給できる
  • 再就職時の面接でも「会社都合」のほうが体裁は良く映る

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