加藤コーキです。
東芝は2016年3月期決算で最終赤字が過去最大の7100億円になるそうで、2万人リストラなんて話も出ていますね。
東芝のリストラがいよいよ本格化
東芝のリストラがいよいよ本格化しています。
東芝は前経営陣の3代にわたる不適切会計処理問題が発覚し、それまでは超優良企業として扱われてきていたのが国内外からも叩かれ株主訴訟にまで発展している、いわば日本版フォルクスワーゲンのような会社。
今までを考えるとそのネームバリューは高く、社員の皆さんもプライドをもって仕事されていたであろう日本の一流企業です。
そんな優良企業ですから当然の如く社員の年収も家電メーカーの中では高かったと思います。
でも、そんな優良大企業ですら大赤字を出し、優良部門を売却したりリストラをしないと今後が立ち行かないというのですから、本当に人生一寸先は闇とは良く言ったものです。
社員の皆さんも青天の霹靂だったでしょうね、業績不振による早期退職募集がされるなんて。
でもそれが今の日本の現実なのでしょうね。
東芝の社員さんは幸せだと思う
でも、私はあくまで個人的な意見を言わせてもらうと、東芝の社員さんってやっぱり恵まれていると思います。
というのも、東証一部上場の大企業って、対外的な規制や観点から社員を保護する社内規定がシッカリしているから。
これが新興企業や中小企業となると全然違います。
人を守る観点にまで会社が成長していないので、労働組合もないのが当たり前だったり退職制度が整備されていないなんてことも珍しくないんです。
ですから、一流企業に入社するというのは、ある意味将来安泰というのは本当。
福利厚生がシッカリしている会社というのはやっぱり歴史のある企業に多いんです。
例えば今回の東芝さんの早期退職優遇制度は
- 募集対象は40歳以上で勤続年数10年以上の社員
- 対象者には、応募するしないの意思にかかわらず、所属部署の上司との面談が設定される
- 1時間近い面談の席で資料が渡され、検討を求められる
- 早期退職で加算金が上積みされ、対象者一人一人に、その金額が記入された紙が手渡される
- この金額をもとに、1週間程度、考える時間が与えられる
- 退職金の加算額が最も多いのは46歳から53歳で、資格に関係なく基準賃金の40カ月分が一律で上積みされる
- 50歳に届こうとする勤続25年前後の役職者の場合、4000万円台後半から5000万円程度
- 役職についていない主事1以下の社員は、その半額かそれより少ない額、2000万円強
- 雇用保険では「会社都合の退職」として扱われ、自己都合の退職に比べて失業保険の支払いも優遇される
と報道されています。【引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160326-00000008-mai-bus_all】
これって、ほとんど私が早期退職するときに経験したことと同じです。
40歳以上が対象で、早期退職割増金があって、会社都合、私の提唱する早期退職成功の3条件をバッチリ満たしています。
しかも、早期退職割増金が私の場合なんて足元にも及ばないほどメッチャ高い!
それだけでも羨ましいお話ですよ...。
それでも早期退職応募者は限定的でしょう
私から見れば東芝さんの早期退職募集要項は、日本でもトップクラスの破格の好条件ですが、当事者である東芝の社員さんだと違うように感じていると思います、多分。
他人から見れば好条件なのに、本人たちはそう思えない。
これこそが、大企業という傘に守られた典型的なサラリーマンの考え方です。
会社が危機的な状態にあるのに、福利厚生がしっかりしているので『もうちょっと先に決めても大丈夫だろう』と安心しているんです。
辛辣な言い方をすれば「茹でガエル現象」です。
天下の東芝は技術があるから潰れない!
って、確かに私もそう思います。
でも本当にそう?
今の時点でこれだけ会社側がなりふり構わずリストラしているってことを考えてみてほしいのです。
そして、そんな会社の中ではたしてアナタ自身が生き残って、高い給料をもらい続けることができるかどうかを見通せますか?
アナタの人生を変えられるのはアナタだけです。
- 東芝リストラ2016は日本型大企業の末路かもしれない
- とはいえ東芝の社員さんはやっぱり恵まれている
- 早期退職をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかはアナタ次第