こんにちは、加藤コーキです。
ここでは、「先物取引」と「株取引」はどっちがいいのか?をメリットとデメリットの両面から比較してみました。
私の目標である「軍資金100万円を5年で1億円にする」的視点から、先物取引と株取引ではどちらが最短最適に億万長者になれるか?について書いています。
- 先物取引と株取引はどっちがいいのか?をわかりやすく知りたい人
- 先物取引と株取引のメリットとデメリットを比較したい人
- 先物取引と株取引だとどっちが最短最適に億万長者になれるかを知りたい人
先物取引と株取引
先物取引とは、
- 売買の価格や数量などを先に約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で売買を行う取引
のことで「商品先物」と「金融先物」の2種類があり、
- 【商品先物】・・・小豆などの穀物、原油など石油関連、金、プラチナなど
- 【金融先物】・・・日経225、日経225mini、その他海外商品など
これらを対象に「証拠金」と呼ばれる担保を差し入れて、将来の約束の日までに値上がりしているか値下がりしているかを考えながら取引をします。
株取引と違って「将来の約束の日」という期日があり、その日に値上がりしていようと値下がりしていようと決済をしなければなりません。
先物取引の仕組みをわかりやすく例え話で
例えば、あなたが金融先物取引をしようとして「日経225mini」を選んだとします。
ちなみに、日経225先物取引とは「東京証券取引所1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄の株価を平均」したもので、
- 日経225株価が今日から約束の日までに上がっているか下がっているかを予測し、約束の日に購入する金額と枚数を先に決めて取引する
というのが先物取引で、日経225の取引単位は1000倍、一方の日経225miniはその十分の一の100倍です。
ちなみに、先物取引では注文数量1単位のことを「1枚」といいます。
さて、今日の日経225株価が15,000円で、あなたが将来の約束の日までに値上がりし18,000円になっていると予測したら、「○月○日に15,000円で△△枚の日経225miniを買う」と約束して証券会社と取引を交わします。
つまり、将来の約束の日に購入する金額と枚数を先に決めて取引しますから、値上がりしていようと値下がりしていようと、契約した金額で決済するというのが先物取引です。
あなたの予測どおり、日経225株価が約束した日までに無事値上がりしていれば、値上がり差額分は利益。
- 差額3,000円 × 取引単位 × 枚数 = あなたの利益
ですが、もし将来の約束の日までに値下がりしていったら…
期日前に損失を抑えて損切りするか、値上がりを期待して待ち続けるしかありませんが、いずれにせよ将来の約束の日には損してでも決済しなければなりません。
先物取引のメリットを「株取引」と比較すると
先物取引のメリットを「株取引」と比較すると、次のようになります。
1.取引に必要な証拠金が少額
先物取引は、株取引よりも少ないお金でスタートできます。
「日経225」の取引単位は1000倍、「日経225mini」はミニといってもその十分の一の100倍で、例えば日経225miniの先物価格が15,000円の場合の約定代金は、15,000円×取引単位100×1枚 =1,500,000円です。
ですが、この取引に必要な拠出金(約7万円※各証券会社によって異なる)を先に担保として証券会社に差し入れておけば、取引ができることになります。
つまり、先物取引は株取引と違って証拠金の20倍以上の取引が可能だということです。
2.売りからスタートすることもできる
先物取引は株取引のような現物取引と違って、買い注文だけでなく売り注文から入ることもできます。
- 先物商品の値上がりを予測するなら「安い金額で買い注文」しておく
- 先物商品の値下がりを予測するなら「高い金額で買い注文」しておく
そして、期日になったら注文金額で買い&即売りすることで、商品価格の上下移動に連動して両局面で差額利益を狙えます。
3.短期間でも利益の機会が豊富な取引
「日経225mini」を先物取引する場合、取引日から直近の5ヶ月後の第2金曜日が決済になります。
ですが、その前に決済することもできるとともに、取引単位が大きいので「売り」と「買い」の両面で株取引よりも利益機会が多いと言われています。
先物取引のデメリットを「株取引」と比較すると
一方で、先物取引のデメリットを「株取引」と比較すると次のとおりになります。
1.元本が保証されていない
先物取引では、相場の動きが予想と反対の動きをすると、投資資金がゼロになるだけではなく、新たに資金を投入しなければならない場合もあります。
これは、株取引同様どんな投資方法でも一緒ですが、特に先物取引は取引単位が決まっていて、しかも取引単位は大きいので、リスクを覚悟した軍資金を準備しておかなければなりません。
2.ハイリスクな取引である
先物取引は、予想通りの方向へ値動きすれば大きく利益を得られる反面、予想に反した値動きをした場合、大きな損失になる場合もあります。
ましてや、
- 小豆などの穀物
- 原油など石油関連
- 金
- プラチナ
- 東京証券取引所1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄の株価平均
などの「将来のある日の価格」を予測するわけですから、株取引以上に非常にムズカしく知識や経験を必要としますし、ややもすれば「単なるギャンブル予想」になってしまう点は否めません。
【まとめ】先物取引と株取引ならどっち?
このように先物取引と株取引ならどっちかをメリットとデメリットで比較すると、やはり
- 先物取引は株取引よりも少額資金で始められるが、ハイリスクであるため手を出すのはヤバい
というのが私の見解です。
先物取引は少額の資金では始められますが、「取引単位が大きい」のと「将来のある日の価格」を予測するムズカシさを考えると、取引のために準備しておいたほうが良い金額(万が一のときを考えた軍資金)は
「最低でも200万円くらいはあったほうが良い」
と先物取引経験者の方は語っています。
つまり、軍資金100万円で始める場合は、先物取引からスタートする理由はなく、大切な軍資金をいきなり先物取引でというのは、「確実に負けずに増やす」というオクツク的には合致していないので、選択肢にもなりません。
「そんな不確実な要素の多い先物取引にこだわらずに、もっと他の方法を探してみてもイイでしょ」というのが結論です。
- 先物取引は、株取引よりも少資金で始められ、短期間で大きな利益を獲得できる可能性はある
- ただし先物取引は株取引以上に不確実な要素が多すぎるように感じる
- 先物取引は「確実に負けずに増やす」というオクツク目標には全く合致していないのでパスする
つまり、ワタシ的に「先物取引」は1億円の作り方アクションプラン1で取り組む投資術ではなく、また違った方法で行なうということです。