アステラス製薬が早期退職募集600人、製薬会社のリストラ加速に思うこと|セカドリ

加藤コーキです。

アステラス製薬さんが4年ぶりの早期退職募集をするようですが、何かあったのでしょうか?

対象は国内従業員の1割弱にあたる600人とのことですが、アステラス製薬さんだけでなく、ドリンク剤「リポビタンD」でお馴染みの大正製薬ホールディングスさんも、先日早期退職募集を発表したばかりです。

また当サイトでも以前に大日本住友製薬さんのリストラに関する記事を書かせていただきました。

このように知名度の高い製薬会社さんでの相次ぐ早期退職募集には、それなりの時代背景があるようですね。

アステラス製薬さんの早期退職情報まとめ

アステラス製薬は22日、国内従業員の1割弱にあたる600人を対象とする早期退職優遇制度を導入すると発表した。営業サポートや社内研修を担うグループ会社の業務を2019年3月期末までに終了し、京都市内にある医薬品の分析科学研究所も欧州企業に売却する。社内の営業サポートや研修を担当するグループ会社を19年3月末までに終了することも発表した。業務を終了する会社の従業員は計350人程度という。事業再編に伴い早期退職を実施するため、医薬情報担当者(MR)や研究開発の担当なども対象に含み、関連費用は100億円以上発生する見込み。
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3082053022052018X12000/

 
アステラス製薬さんは2014年にも早期退職募集をしており、そのときは300人募集して430人が応募したそうです。

そんな2014年からの4年の間にも業績回復を果たす要素がうまく機能せず、再度の経費削減効果を期待しての早期退職募集に踏み切ったということでしょう。

日本市場も薬価制度抜本改革で不透明感が強まり、新薬開発などがうまく見通せていない製薬会社さんは、今後もどんどんリストラせざるを得ない状況が続くということですよね。

日本の高齢化社会に向け、製薬会社さんは成長産業かと思っていましたが、実際にはそうでもないという。

メガバンクもそうですが、日本の従来の一大産業や旧企業形態は大きな変革期に差し掛かっているということでしょう。

このニュースを聞いた時、私はこのように思いました。

4年前にアステラス製薬さんを早期退職された方は、さぞかし気分が良いだろうなぁ

不謹慎かもしれませんが、私の本音です。

早期退職募集は初回と2回目で待遇が変わってくる

というのも早期退職募集の場合は、初回実施のときの退職条件と2回目以降の退職条件は異なることが多いからです。

私の経験で言わせてもらえれば、

早期退職募集は初回が一番好条件である

ということです。

理由は明確で、最初に早期退職募集を行うときって、会社側はまだまだ体力があるので好条件で募集者を釣りにかかります。

いわば「お金や好条件」をエサに、会社を早期退職してくれる人を大々的に募集するということ。

特に一部上場企業なら、早期退職募集自体が大々的なニュースとなりますから、経営陣的には株主に対して逆に早期退職募集の失敗すら許されないところがあります。

早期退職募集者の予定人員に達成しないことすら、経営陣の責任みたいな話になるんですね。

なので表現はおかしいですが、高待遇で早期退職募集をします。笑

ですが2回目の早期退職募集の場合は、会社の財務状況は初回よりも確実に悪くなっていますよね。

そうじゃなきゃ早期退職募集をして経費削減をしようなんて思いませんから。

ですから早期退職募集条件は、例えば退職割増金が初回よりも減ったり、会社都合が自己都合に変更されていたりと、会社に余裕のないことが原因でダウンしてしまいます。

残念といえば残念なんですが、早期退職募集の初回と2回目では、このように条件がどんどん悪くなる傾向にあることに注意しておきましょう。

早期退職募集は初回の条件が一番良いので

私が2012年に早期退職募集したとき、このときは会社初の早期退職募集でした。

そして今のところ2回目の早期退職募集はなされていません。

ですから私が前の会社を早期退職せずにそのまま勤めていたら、今もまだサラリーマンを続けていることになります。

そんな私は、果たして会社でどうなっていたでしょうか?

想像するだけでも恐ロシア...

おそらく私は、

「あのとき会社の早期退職募集に応募しておけば良かった」

「47歳で早期退職していれば、もっと人生変えられたかもしれない」

なーんて考えまくって、後悔しまくり千代子だったことでしょう。

いや、そうなる前に会社にいるのがイヤでヤケを起こし、早期退職特典の一切ない自主退職をしていたかもしれません。

お金的にも大損ですね、そんなことしていたとしたら。

いやー怖い、怖い...

早期退職募集は早いほうが人生激変する

私は47歳で早期退職に応募し、その後の人生が激変しました。

早期退職に応募するまでは、とにかくサラリーマンでなくなる自分が想像できなくて不安で不安で仕方なかったのですが、イザ辞めてみるとアラ不思議。

不安どころか開放感いっぱいで、

「なんであれほどサラリーマンでいることにこだわり続けていたんだろう?」

と不思議なくらいです。

今回のアステラス製薬さんの早期退職募集でも、600人の方が対象になられています。

そんな方々に早期タイ職マスター(自称)の加藤コーキからアドバイスさせていただきますと、

全然大丈夫!会社を早期退職しても自由に生きていけますよ!!

と声を大にして言いたい。

これからの人生は100年です。

サラリーマンでなくたって生きる方法はいくらだってありますから、あなたは是非とも自由な選定をしてみてほしいと思います。

 

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