加藤コーキです。
サラリーマンは年齢が55歳くらいになると、とたんに早期退職することを真剣に考える人が多くなるようです。
まあ55歳ともなると、すでに会社内での昇進なども先が見えてきますし、それよりもあなたがやりたいことであったり、実現したい夢のことなど、今からの人生を真剣に考えるからなのかもしれません。
55年も生きていれば、カラダのあちこちにガタが来てもおかしくありませんしね。
そこでここでは、55歳で早期退職する場合の老後資産について考えてみたいと思います。
- 55歳で早期退職したいと考え始めた方
- 早期退職後の老後資産に興味のある方
- 退職後の生活に一抹の不安を感じておられる方
55歳で早期退職するとどうなる?
55歳で早期退職するとしても、勤務期間や給料によって年金額は違ってきます。
早期退職金は少ないところは数百万(もないとこともあります)ですし、大手企業でもで羽振りの良い企業なら2000万円以上でしょうか。
また年金は55歳で早期退職すると、22歳から働いたとして32年なので15万円から18万円ぐらいになるでしょう。
ですが、今後年金は必ず少しずつ下がってきています。
10年後の65歳になるころには、15万円ももらえないかもしれません。
つまり10年後の生活を考えると、55歳で退職しても退職金を使うわけにはいかないのです。
早期退職後の生活を考えると退職金は使わないで…
55歳で早期退職をしても、退職金には手をつけないほうがいいです。
退職金は1度手をつけると、あっという間に減っていきます。
特に退職金が少ない人は、しっかり残しておきながら運用すべきです。
また早期退職をする人の多くは、住宅ローンの残債を退職金で一括返済しようとする人が多いのですが、これは決してオススメできません。
住宅ローンはできるだけ安い金利で借り換えして、借金しておいたほうが良いのです。
死んだときはローンがチャラにもなりますし、事業計画と同じで借入金(住宅ローン)は、金利を低く細く長く返すのが鉄則です。
退職金は住宅ローンを返すよりも運用に回したほうが、今なら多くの利益を得られますので。
老後の暮らしを考えてリフォームする場合
老後の暮らしを考えてのリフォームが本当に必要なのかを、まずは十分に考えてください。
今必要ですか?
もし必要ならば、リフォームは最低限にしましょう。
外壁塗装や水回りのみにして、できるだけお金を使わないようにしましょう。
いっそ退職金をあてにせずに、退職する前にリフォームするのもいいかもしれません。
それまでの貯金を使ってもいいですし、退職までローンを組んでもいいです。
そうすれば、退職金を使わずに済みます。
老後は病気になったり、夫婦どちらかが入院したり、最悪施設に入るかもしれません。
そうなると施設は毎月安くても15万円ぐらいかかります。
このように考えると、いざという時のためにも老後資産は多いほどいいです。
いっそのこと都会を離れ田舎暮らしを選択するのもアリ
生活水準は都会と田舎では違いますし、お金のかかり方も違います。
一般的に都会での生活費は最低でも毎月23万円必要と言われていますが、田舎生活で節約すれば15万円くらいでも暮らしていけるでしょう。
例えば都会で生活をし続けて毎月23万円かかるとすると、年金暮らしになってからが大変です。
18万円の年金の人は、差額の毎月5万円×12か月×30年として1800万円余計に貯蓄が必要になります。
そのほかにも家の修理や入院費なども考えると、プラス500万円ぐらいはあったほうが安心ですので、ざっと見積もっても最低2300万円くらいは必要になります。
もし年金が15万円になってしまったら、差額は毎月8万円となり、×12か月×30年として2880万円プラス500万円と、余計にお金が必要になります。
一方の田舎生活であれば、18万円の年金の人は毎月3万円貯金することもできて、家の修理や入院費なども長期的にまかなえてしまうのです。
このように、どこで老後生活を過ごすかを選ぶことで、生活水準はかなり変わってきます。
とはいえ、現状の生活レベルを急に下げることは、歳をとればとるほど難しいようです。
例えば、下流老人と呼ばれるお金に困窮する人になるのは、もともと中ぐらいの生活水準だった人が多いとのこと。
55歳で早期退職して一時的に懐に入った退職金で気前がよくなって、毎年海外旅行にいったり、子供や孫に大金をかけたりしていると、生活が成り立たずに、貯金をどんどん食いつぶしていくことになります。
55歳で早期退職する場合は生活スタイルをチェンジしよう
あなたが55歳で早期退職したい理由はいろいろあるでしょう。
朝早くから遅くまで働き、休日も研修や接待ゴルフなどで自分の時間を持てなかった人、持病があり働けない人、親の介護が必要な人もいるかと思います。
ですから55歳で早期退職したいのなら、まずは今から節約して月15万円ぐらいで暮らしていくようにしたほうがいいです。
年金で生活できるレベルまで、節約生活にトライしてみましょう。
そのためにも、まずは見栄を捨てることです。
海外旅行も見栄のひとつです。
国内の温泉にゆっくりいくのもいいです。
子供や孫にお金をかけるのも、見栄です。
子供や孫は喜びますが、過度のお金のかけすぎはよくありません。
ただの金づると見られるだけで、自分たちでなんとかしようとする自立心を妨げます。
一方節約生活を心がけていくと、カードのポイントや割引券、クーポン券などを上手に活用して外食や買い物、旅行も楽しめます。
例えば普段は安いスーパーで粗食にして、子供たちが帰省したときだけちょっと高めのスーパーにするとか生活にメリハリをつける。
このように早期退職後の生活を見越して、来るべき年金減少にも備え、今の生活スタイルと費用を下げることからシュミレーションしてみることが大切です。
老後の暮らしに派手さや贅沢はいりません。それよりも平穏無事で健康なのが一番なんじゃないかと思います。
- 早期退職後の老後生活を考えると退職金は使えない
- 早期退職後の老後資産を守るためにも、都会を離れ田舎暮らしを選択するのはアリ
- まずは今から節約生活をはじめてみよう!